山梨は都会と違い、車なしでは生活が成り立たない環境です。
実際にかかる維持費や節約方法、車選びの失敗談まで、リアルな実体験をもとに紹介します。
これから移住を考えている方の参考になれば嬉しいです!
- 山梨移住で車は本当に必要なのか?
- 実際の生活環境と車なしでの生活の難しさを解説
- 山梨での年間の車維持費の実例
- ガソリン代や修理費などのリアルなコストを公開
- 車選びの失敗談と教訓
- 燃費の悪い車を買ったことで発生した予想外の出費
- 維持費を抑えるための具体的な節約術
- 整備の工夫やオールテレーンタイヤ活用法
- 移住後の車選びのポイント
- 走行距離・燃費・用途を考えた適切な車の選び方

kimi
40代・子なし・夫婦2人暮らし
2023年 神奈川県川崎市 → 山梨県甲府市へ移住
自然に囲まれた環境で、キャンプ・登山・サウナを楽しみながら、山梨ライフを満喫中しています。
移住を考えている方に向けて、山梨のリアルな暮らしや感じたことを発信していきます。
山梨移住で車は本当に必要?実際に住んでわかったこと

車なしでの生活は可能?
山梨に移住してから感じたのは、車なしでは生活が成り立たないということです。
特に山の方に住んでいる私にとって、車は生活の必需品です。
市街地に住んでいたとしても、通勤・買い物・レジャーのために車は必須だと思います。
最寄りのスーパーや病院までの距離は?
私の住む地域では、最寄りのスーパーや病院まで約10kmも離れており、自転車や徒歩で行くのは現実的ではありません。
車がないと何もできないと感じた瞬間
バスの運行本数も少なく、1時間に1本あるかないか。
さらに最終便の時間も早いため、電車を利用するのも難しいです。
また、最寄り駅までタクシーで5,000円ほどかかるため、電車を使う機会は限られます。
こうした理由から、山梨での生活では車がないとどこにも行けないというのが現実です。
山梨移住1年目の車の維持費を赤裸々公開!

道路状況、燃費、走行距離、ガソリン単価等は、人によって違いますので、あくまでも参考までにご覧ください。
私たち夫婦は、山の方に住んでいて所有車は2台です。(2台とも10〜20年落ちの中古車)
※燃費や走行距離はあくまで目安です。山道を走ることが多いので燃費は表示したkm数より下です。
ミニバン(排気量1,500cc) 神奈川時代からの相棒、6年所有
主に夫が通勤で使用し、休日の遠出にも使用
燃費:下道13km/L、 高速で15km/L
平均走行距離:月/約1,000km(通勤などの日常使いで月/約600km)
軽SUV(ターボ車) 山梨移住後の2024年2月に購入
主に私(妻)が買い物で週2〜3回使用
燃費 下道12km/L
平均走行距離:月/約300km
2024年車維持費内訳(年間)
ミニバン | 軽SUV | 合計 | |
---|---|---|---|
ガソリン | 272,932 | 92,893 | 365,825 |
自動車税 | 39,600 | 12,900 | 52,500 |
自動車保険 | 32,630 | 40,550 | 73,180 |
車検/2年 | 82,205 | 65,940 | 148,145 |
駐車場 | 0 | 0 | 0 |
スタッドレスタイヤ | 11,000 | 0 | 11,000 |
オールテレーンタイヤ | 0 | 44,700 | 44,700 |
タイヤ組み換え | 0 | 8,360 | 8,360 |
消耗品 | 9,000 | 3,460 | 12,460 |
修理費 | 65,000 | 0 | 65,000 |
合計 | 512,367 | 268,803 | 781,170 |
ガソリン代
1台は、毎日使用するので、車維持費の中でダントツに高くなります。
ミニバンは通勤・レジャーでの長距離で使用するので月平均2万円を超えます。
燃費の悪い、軽SUVも買い物だけで年間9万円のガソリン代がかかりました。
甲府盆地内や平坦なエリアであれば、メーカーが出している燃費内に収まりますが、甲府エリアは、渋滞が多く、盆地の端の方や盆地以外のエリアは坂道が多いので、実際に暮らして見ると、燃費が想定より下回る場合が多く感じます。
また、山岳地帯に囲まれているので、どの隣県に行くにも、峠道を越えなければいけません。

自動車税
ミニバンは、排気量1,500cc、新車登録から14年経過しているので39,600円、軽SUVは、新車登録から24年が経過しているので、12,900円でした。
自動車税は、排気量や年式によって異なります。
軽自動車
旧税額(2015年3月までに登録):7,200円
現行税額(2015年4月以降に登録):10,800円
重課税額(登録から13年以上経過):12,900円(現行より2,100円↑)
普通車 排気量1,001〜1,500cc以下
旧税額(2019年9月までに登録):34,500円
現行税額(2019年10月以降に登録):30,500円
重課税額(登録から13年以上経過):39,600円(現行より9,100円↑)
※上記の税額は、2024年時点のものです。
新規登録から13年以上経過すると環境負荷を考慮して税額が上がる仕組みになっているので、中古で車の購入を検討する(特に普通車)場合は、注意したほうが良いと思います。
自動車保険
ミニバンより軽SUVの方が保険料が高い理由は、2024年に購入したので等級が低いことと、軽自動車は普通車に比べ事故率が高いので軽自動車全体的に保険料が上がっているそうです。
2台とも「チューリッヒのスーパー自動車保険」に加入しています。
インターネット割引・早期契約割引・e証券割引で1台につき通常より6,000円ほど安くなり、レッカーが100kmまで無料なのも加入した理由の一つです。
車検
車検は、ガソリンスタンドで、必要な点検整備のみを行う車検をしてもらい、費用を抑えています。
最低限の点検整備の車検は、費用を抑えられ、過剰整備を防ぐメリットはありますが、車検後にさまざまな不具合が出てくる恐れがあるので、特に走行距離多い車や年式が古い車は、ディーラー、整備工場、車検専門店で車検を行うことをおすすめします。
駐車場
家の敷地内にあり、駐車場代は0円です。
駐車スペースが所有台数分確保できて、駐車場代がかからない物件を選ぶことが車の維持費を抑えるポイントだと言えます。
消耗品・修理費用
タイヤ・消耗品は「車の維持費を抑えるためにやった4つのこと」で安く抑えるためのポイントをご紹介しています。
修理費については「車を持つと想定外の出費も・・・!」で詳しくご紹介しています。
都会と比べて車の維持費はどう違う?
神奈川県では、駐車場代が月15,000円もかかっていました。
一方で、ガソリン代は山梨よりも安く、休みの日にしか運転しなかったので、負担はそれほど大きくありませんでした。
しかし、山梨県甲府市に移住すると、駐車場代は0円になったものの、ガソリン代が高騰。
さらに、夫の車は「通勤・レジャーで毎日使用」するため、走行距離が伸び、車の維持費は急増しました。
また、山梨では「車は1人1台が基本」という環境もあり、夫が私のための車を購入した結果、車の維持費は2倍に増加し、移住後、毎月の支出の中で最も大きな割合を占めるのが車の維持費になりました。

話はそれますが、神奈川時代の最大の支出は家賃85,000円でした。



駐車場代と合わせると毎月10万円・・・。



共働きだったからこそ払えていましたが、今考えると高すぎるね。
車を持つと想定外の出費も…!
ミニバン(1,500cc)は所有して6年、現在では18万kmを突破し、ここ最近は故障が頻発しています。
例えば、イグニッションコイルの故障で修理代6万円がかかり、他にもブレーキ異音の修理など・・・。
走行距離が増えると故障のリスクも高まるため、車を購入する際は新車でない限り、修理費用を想定しておくことが重要です。
車選びの失敗談!安さにつられて燃費の悪い車を買った結果…


移住後、2台目の車として、ヤフオクで平成13年式の軽SUVを14万円で購入しました。
「価格が安く、ターボエンジン搭載、パートタイム4WD」という条件が購入の決め手です。
使用頻度が低いので「最低限乗れたらOK」という気持ちで購入しました。
しかし、家までの道が激坂な山道なので、予想以上に燃費が悪くなるという事実が発覚したんです。
燃費が悪いとどれだけ損するのか?
燃費の悪い車を選んだ結果、買い物くらいでしか使っていないのに、ガソリン代が年間9万円を超え、想定以上にかかりました。
特に、寒い時期や山道では燃費が落ちやすく、気づいたらガソリンが半分に減ってるなんでことがしばしば。
平地と山道での燃費の違い
軽SUVの燃費を計算してみると平地で約12km/L、山道は約9km/Lでした。
平地では比較的燃費が良かったものの、山道では大幅に悪化。
平坦な道と比べて山道では1.3倍のガソリン消費が発生しました。



坂が多い地域は、燃費の良い車を選ぶのが吉です。
失敗を生かして次に選ぶならこの車!
軽SUVは、しばらく乗る予定ですが、次に購入するなら、「燃費の良い軽自動車」か「燃費がある程度良くて、自動車税の安い軽バン」を選びたいと思います。
例えば、ホンダのN-WGNやN-VANみたいな、実燃費が良くて室内がフラットになる車種(キャンプや登山時の前乗り車中泊に使いやすい)を検討したいです。
車の維持費を抑えるためにやった4つのこと


自分でできる整備を増やす
タイヤ交換・エンジンオイル交換などは夫が行っています。
田舎では車の維持費が家計を圧迫するため、最低限の整備は自分で行うことが節約のポイントになります。
消耗品は底値で購入
ホームセンターやネットショップ(Amazon・楽天)で価格を比較し、一番安いものを購入しました。
意外とホームセンターの方が安いこともあるので、比較してから購入するのがおすすめです。
オールテレーンタイヤでスタッドレス代を節約
甲府市は雪がほとんど降らないため、使用頻度が少ない軽SUVにはスタッドレスタイヤを購入せず、オールテレーンタイヤを装着しています。
軽い雪道なら走行可能ですが、凍結路面では大変危険なため、冬場の朝・夕は運転しないようにしています。
オールテレーンタイヤとは?
舗装路と未舗装路のどちらでも走行できる万能タイヤのことで、一般的なタイヤよりも溝が深く、荒れた道でもグリップ力を発揮します。
軽い雪道なら問題なく走れますが、凍結路面では滑りやすくなるため、冬場の路面での使用は注意が必要です。
スタッドレスタイヤは中古を活用
ヤフオクやメルカリを利用して、使用頻度の高いミニバン用の中古のスタッドレスタイヤを購入しました。
新品よりも大幅に節約できるため、コストを抑えたい人におすすめです。
まとめ:山梨移住者向け!車選びと維持費節約のコツ
山梨での生活に車は必須です。
都会と違い、公共交通機関だけで移動するのは難しく、特に郊外では車なしでは生活が成り立ちません。
しかし、車を持つことで維持費がかかるため、選び方や管理方法を工夫することが重要です。
車選びのポイント
- 燃費の良さを最優先にする
- 山道や長距離移動が多い地域では、燃費の悪い車だとガソリン代がかさむ。
- 中古車を選ぶ場合は走行距離とメンテナンス履歴をチェック
- 故障のリスクを減らし、予想外の修理費を防ぐために重要。
- 地域の気候に合った車を選ぶ
- 山間部なら四駆、雪の少ない地域ならオールテレーンタイヤなど適した仕様を選ぶ。
維持費を抑えるためにできること
- 最低限の整備は自分で行う
- タイヤ交換やオイル交換など、自分でできることを増やせば大幅に節約できる。
- 消耗品は底値で購入する
- ホームセンターやネットショップで比較し、一番安いタイミングで買うのがコツ。
- スタッドレスタイヤは中古で購入
- 必要な期間が限られるため、新品よりも中古でコストを抑えるのが賢い選択。
山梨で快適に車を使うためのアドバイス
- 地域の気候や生活環境に合わせた車選びが重要
- 平地と山間部では適した車が異なるため、実際の生活に合った車を選ぶこと。
- 維持費が高くなりすぎないように計画的に管理する
- 燃費の悪い車や維持費のかかる車は、移住後の家計を圧迫する可能性があるため慎重に選ぶ。
山梨移住では、車があることで生活の自由度が大きく上がる一方、維持費の負担も増えます。
車選びと維持費節約の工夫をしながら、快適なカーライフを送ることが大切です。