こんにちは、kimihibiです。
最近、蒼井優さんと同世代だと知り妙に親近感が湧いて彼女が出演した作品を数本見ました。
今回は、その中で特に面白かった「彼女がその名を知らない鳥たち」をレビューしたいと思います。
蒼井優主演映画「彼女がその名を知らない鳥たち」レビュー
彼女がその名を知らない鳥たち
2017年2時間3分
監督:白石和彌
出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊
ジャンル:ミステリー
公式ホームページ:映画「彼女がその名を知らない鳥たち」公式サイト
あらすじ
陣治(阿部サダヲ)と惰性で同棲しながら元彼の黒崎(竹野内豊)のことが忘られずにいる十和子(蒼井優)。
不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱き罵倒しながらも、彼に寄生して家事も仕事もせず自堕落な日々を送り妻子持ちの男、水島(松坂桃李)との不倫に走りにのめり込んでいきます。
水島との情事を重ねながらもやはり黒崎に未練のある十和子は彼に電話します。
しかし彼は電話に出ず、後日黒崎の携帯の着信履歴から刑事が家を訪ねて来て”黒崎の失踪”を知るのです。
そして、水島の周りでも不穏な出来事が頻繁に起こるようになり十和子は自分をつけ回す陣治を疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始め。
感想
恋愛依存性でヒモ女の十和子(蒼井優)、DV男の黒崎(竹野内豊)とヤリモク不倫男の水島(松坂桃李)、不潔で下劣な中年男の陣治(阿部サダヲ)
はい。クズ人間しか出てきません。
前半見た時は、何ちゅう暗い映画だと思って見ていました。だがしかし、黒崎の失踪を機に物語は急展開します。そっからは目が離せません。
作中の十和子の着ていた花の刺繍のコート素敵だったな。十和子は相当ひどい女でしたが。。
DVされたり不倫男との情事に溺れたり体を張って演じた蒼井優さん。圧巻の演技力でした。
というか、竹野内豊さんと松坂桃李さん・・・なぜこの役を引き受けたのだろう?って思えるくらい二人して別ジャンルのドクズな役でした。素敵な方達なのにハマり役?ってくらい見事に演じてらっしゃった。
どんなにクズでもちょっと優しくされたらそら惚れてまうがな。。竹野内豊さんと松坂桃李さんですぜ。。
阿部サダヲさんは、面白い役のイメージが強かったのですが今回は真逆。ご飯の食べ方とか本当に酷かったし、どこへ行くにも会社の汚れたヨレヨレの作業着姿。細かいところまで熱演していました。
十和子には、いつもヘラヘラした態度なのにふとした時、人を殺しそうな目をする瞬間があって…怖かったです。
でも、「十和子の為だったらなんでも出来る」その言葉に嘘はひとつもありませんでした。
歪んでいたけど底が見えないほどの深い愛。理解も共感もできませんが、自分の知らない愛の形を垣間見た気がします。
映画が終わった後しばらく号泣しながら放心状態。。こんなに心が震えるラストの映画は久しぶりに観ました。
どんな結末を迎えるのか気になる方はぜひご覧ください。
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