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2020年12月に読んだ本

こんにちは、kimihibiです。
今回は、2020年12月に読んだ本をご紹介します。気になる本があれば是非手に取ってみてください。

目次

「どこの家にも怖いものはいる」三津田信三

三津田信三(著) 中央公論新社 (2017/6/25)

あらすじ・感想

日常の生活では耳にしたことのない奇妙な物音が聞こえだしたら、いったん本書を閉じたほうがいいかもしれない、とここで警告しておきたい。

三津田信三 (著) どこの家にも怖いものはいる 引用

ホラーミステリ作家の三津田信三が編集者の三間坂と親しくなり、酒の肴に怪談話で盛り上がる。三間坂が「全く別の2つの話なのにどこか妙に似ている気がして仕方がない」と言う薄気味悪い怪談話を紹介したいと言い出す。調べていくうちにどうやら「どこか妙に似ている話」は2つだけではないらしい。怪談の出どころを掴めそうな新たな書物を読んでいる時おかしな物音が聞こえ出してーーー

全部で5つの怖い体験が出てくるが全部怖い。

家にいて変な物が音聞こえると「あれ」が来たんじゃないかい?って気が気じゃなくなる最初の話は怖い描写が無いためか読んでいる時はあまり怖くないじゃん♪と思っていたが後から思い出すと夜中1人でトイレ行くのムリかもってなる。

後から来る怖さ2話目からは怖い描写てんこ盛り盛り「全く別の2つの話なのにどこか妙に似ている話」は結局全く別の話なのかそれともーーー2人が無事に真相に辿りつけたかどうかはこの本を手に取ってご覧いただきたい。

「リカ」五十嵐貴久

五十嵐貴久(著) 幻冬舎 (2003/10/10)

あらすじ・感想

本間は印刷会社に勤める四十二歳。会社では出世コースに乗り妻子持ちで平凡ながらも幸せな家庭を築き平穏な日々を送っていた。しかし大学時代の後輩から出会い系サイトを勧められ日常に退屈していた本間はネット上の疑似恋愛にどハマりしていく。そこで看護師の「リカ」と出会う。どんどん「リカ」に惹かれていく本間。自身の携帯番号を教え会う約束を交わすのだが…

あらすじを一言で言うと出会い系サイトで火遊びしたら「リカ」という女にストーカーされた話。序盤の本間の身勝手な振る舞いもあって自業自得と思って読んでいた。よくある嫌がらせがエスカレートしてついには魔の手が家族に及び家庭も仕事も失うストーリーを予測していたが、ゴルフクラブで殴られてもピストルで撃たれても起き上がるゾンビ展開。終盤は手に汗握りながら夢中で読んでいた。リカは関わったすべての人間を恐怖のどん底へ突き落とす。エピローグが無かったら続編を読みたいと思わなかったかもしれない。この話がフィクションで本当に良かったと心から思う。

「角の生えた帽子」宇佐美まこと

宇佐美まこと(著) KADOKAWA (2020/11/21)

あらすじ・感想

この本を手にしたのはInstagramのフォロワーさんの影響。宇佐美まことの小説にハズレはない。「角の生えた帽子」は、9話の短編集。どんでん返し多し。

悪魔の帽子

男は悪夢に悩んでいた。女を犯した後に殺す夢を何度も見る。相手は毎回違う。もう、夢の中で何人殺したか分からない。ある日ニュース番組で女性が殺害された事件が報道されてーーー

勝手な親によって作り出された殺人鬼女=母親母の愛情を知っていればこのサイコパスは「生まれなかった」のかもしれない。ラストが衝撃。そうくるの⁉︎

城山界隈奇譚

高校生の時、図書委員会に入り司書の「塩貝さん」と親しくなった私。校内の心霊スポットを検証しようということになってこの本の中ではほっこり系の話。塩貝さんと親しくなった私が体験するちょっとゾクっとする思い出。

夏休みのケイカク

図書館に遊びに来る小学3年生の「沙良」には本に落書きをする困った癖があった。「沙良」が帰った後、夏休みのケイカクと落書きされた絵本を見つける。落書きに返事を書き交換日記が始まった。ある時「あの人(継母)を殺したい」と書かれていてーーー沙良と接するうちに過去の嫌な記憶が蘇る。私の人生をどん底に突き落とした記憶を。ラスト一行に戦慄。

花うつけ

元彼は、花専門の写真家で色々な場所で花の写真を撮ってきた。そんな彼が体験した花に魅せられた人達の話。今まで我慢して内に溜めていた怒りの感情が爆発した時の人の残忍さにゾッとした。

みどりの吐息

台風の影響で山奥にある配達先から動けなくなった亮司。老人宅で一夜を明かすことになる。ただこの老人の家…何かがおかしい。違和感の正体とはーーー

嵐の夜に老人と薄暗い室内で「人喰い木の話」って、、亮司に同情するとともに老人の話に切ない気持ちになった。

犬嫌い

犬嫌いの光枝が犬を飼っている男と同棲し始める。男に好かれる為に必死に犬の世話をする光枝。しかし、男は出て行ってしまう。犬と光枝を残して。光枝の苦悩は続く。

出てくる男がクズすぎて救いようが無い話。犬嫌いになった部分の描写がリアル。。性描写があるから人を選ぶ作品かも。

あなたの望み通りのものを

ヘルパーの百合子が通っている家で知ったオーダーメイドDVD。客の思い描いた世界を具現化してくれる。百合子は無気力な夫のために死んだ息子をDVDの中で生き返らせるがーーー

世にも奇妙な物語で映像化出来そうなクオリティ。死んだ息子に対する夫婦の思いに胸が苦しくなった。

左利きの鬼

シングルマザーの朋美。自転車で息子を保育園に送る途中バイクと接触事故を起こす。その後事故相手の京子と親密になっていくが京子が息子を保育園から連れ出し行方不明に。京子の正体はーーー

終始いっぱいいっぱいの朋美。子育てお疲れ様です。と思ったのも束の間。ラストは衝撃のどんでん返し。

湿原の女神

北海道へツーリングの旅へ出た卓也。旅先で事故に遭い片足を失う。事故現場に居合わせたイタチがたびたびお見舞いに来てくれ仲良くなる。イタチが元カノの不思議な力を持つミズナの話をし始めてーーー卓也がバイク旅に出たきっかけが全ての鍵を握る。卓也とイタチの出会いは偶然では無かったと思う。絶望からのスタートだったが最後は希望のあるストーリー。

私は、「夏休みのケイカク」「あなたの望み通りのものを」「左利きの鬼」が好きでした。

「むらさきのスカートの女」今村夏子

今村夏子(著) 朝日新聞出版 (2019/6/7)

あらすじ・感想

第161回 芥川賞 受賞作
近所に住んでいる「むらさきのスカートの女」と友達になりたい「私」自分が働いているホテル清掃の仕事に就かせるためにあれこれ画策する。作戦は成功し同じ職場で働くことになるが職場で備品の盗難事件が起こりーーー

「私」の視点で物語は進んでいく
変わり者の「むらさきのスカートの女」
傍観者の「私」

のほのぼのストーリーだと思っていた。だがしかしこれはそんなヌルい話ではない。タイトルによる先入観にやられた…

女性だけの職場特有のカーストだったり
いじめだったり不倫だったり

リアルだけど結構よくある話。ただ一点の違和感を除いては…
むらさきのスカートの女の情報量がおかしい。本人しか知らないはずの情報をなぜ私の口から語られているのか不気味な違和感はページをめくるごとに増していくむらさきのスカートの女が最後どうなってしまうのかは是非この本を手に取ってご覧いただきたい。
注意:怖い話ではありません
158ページの短い内容とラストが気になってあっという間に読み終えた。

「世にも奇妙な君物語」朝井リョウ

朝井リョウ(著) 講談社 (2018/11/15)

あらすじ・感想

5話の短編集。後半の急展開多め。

シェアハウさない

居酒屋で酔い潰れた浩子は、偶然居合わせた真須美に介抱され真須美が住んでいるシェアハウスに泊めてもらう。ライターの浩子は、初めて企画した「シェアハウス」の特集記事が通ったばかり。迷惑をかけたお礼をしにをしに再びシェアハウスを訪れ潜入取材を試みるがーー

自立した大人がなぜシェアハウスで他人と共同生活を送るのか。生活を共にして何を「シェア」するのかを取材したい浩子。しかし、その潜入取材が波乱を呼ぶ事になる。住人達が「シェア」していたものとはなにか。日本にこんなシェアハウスがあったら危険だと思う…戦慄のラスト。

リア充裁判

20××年、法律で「コミュニケーション能力促進法」が成立。対象者に選ばれた市民は実技や質疑応答によってコミュニケーション能力を審査される。不合格者には、リア充になるための追試が待っている。通称「リア充裁判」

知子の姉は弁護士になる為に国立大学の法学部に進学。真面目な姉の事を尊敬していた知子。しかし、リア充裁判に招集されてから追試を受け続け洗脳された姉は変わってしまった。知子は、姉をおかしくしたリア充裁判、大人達に立ち向かう決意をする。その時、知子の元にもリア充裁判の招集がかかりーー

最低最悪な法律。コミュニケーションが苦手でリア充でなければ矯正されて全く違う人格を植え付けられるとは…鬼畜の極み。これは、極端な話だけど個性を平坦に作り変えるシステムは学校と同じに感じた。

智子に感情移入して読んでいたので終盤ページをめくった先の展開に「え?」ってなった。少し切なかったのは知子と同じコミュ障だからだろうか。でも、世の中結局そんなものだ。と何故か納得した。

立て!金次郎

希望に燃える幼稚園教諭の金山孝次郎。モンスターペアレントからのクレーム「子供が真似するかもしれない」「子供に悪影響になるかもしれない」かもしれないという未知の可能性のために失敗からの学びや、選択の自由を奪うのは間違っていると悩みながらも奮闘する。

私は子供が居ないから分からないけど、今こんな感じなの?二宮金次郎像に本を読みながら歩くのは危ないというクレームがついて椅子に座った金次郎像に差し替えたくだりには呆れた。金山の考えに私も賛同して読んでいたが…急展開に震える。

13.5文字しか集中して読めな

13.5文字のタイトル、3行の要約文、それらを経て本文にたどり着く。本田香織は、ニュース配信サイト「サーフィンNEWS」で記事を書くキャリアウーマン。仕事も家庭も順風満帆。上司の板谷夕夏に憧れ心酔する。全てはアクセス数のため、板谷の理念に近づくためにゴシップ記事の表現がどんどん過激になっていくーー

自分の信念を持っているように見えて実は他人の真似事に過ぎず、時代や周りの変化について行けずに空回りしてしまった主人公の悲劇。香織の仕事に憧れた息子の洞察力は香織以上の才能を感じた。後半の無邪気な息子の暴露に震撼。

脇役バトルロワイヤル

この本の集大成とも言える話。

シェアハウさない
リア充裁判
立て!金次郎
13.5文字しか集中して読めな

の脇役達が、主演を掛けたオーディションに招集される。なんか聞いたことがあるけど一文字違いの名俳優達のコミカルな話だった。「脇役あるある」には、分かるわ〜そんなセリフ言ってるっ!と共感して笑えた。全5話の世にも奇妙な物語の最後に相応しいちょっと笑えてほろっとする最後だった。

「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸

恩田陸(著) 文藝春秋 (2010/11/10)

あらすじ・感想

“たぶんこれは、一枚の写真についての物語なのだろう。むろん、ある男の死を巡る謎についての物語でもあるし、山の話でもあるはずだ。そして、一組の男女の別離の話という側面も持っている。”

恩田陸(著) 木洩れ日に泳ぐ魚 引用

別れを選んだ男女が、アパートの一室で夜を徹して語り合う。きちんと話をしなければそれぞれの人生を歩いていくことが出来ない。「あの男」の死の真相についてを…シンプルな構成なのに複雑な話だった。

男女がどういう関係なのか、あの男は何者か語られずに話が始まる。ただ、「あの男」をお互いが殺したのではないかと疑う2人。別れを決定づけたのは「あの男の死」にある。

話が進むにつれて明らかになる「真実」により2人の関係性が大きく変わっていく。

序盤は、3人の関係を知りたくて
中盤は、男女の泥沼の心理戦に
終盤は、衝撃的な「真実」が明らかになり

移り変わる心理描写がとにかく圧巻。
彼→この男と心の中での相手の呼び方が変わっていく描写があって相手に対する気持ちの変化を見ることができる。面倒から立ち回るずるい男の心理、嫉妬に狂う女の心理。ドロドロした男女の心理戦の結末がどうなるのか気になってページをめくる手が止まらなかった。

これが、一晩のうちに起きた出来事とは…濃密すぎる。

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最後まで、読んで頂きありがとうございました。
next time bye now!

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この記事を書いた人

はじめまして、kimihibiです。
30代OL。2014年に結婚し、夫婦2人暮らし。性格は、内向的、口下手、コミュ障。でも、自立心と上昇志向は強い。夫婦2人で生きやすい時間を確保するために奮闘中。2016年からアウトドア(登山・キャンプ)を始め、読書、おうち時間も大好きです。

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